熊本の空に降った星

夏川結衣さんを応援する女子のブログ(崇拝気味)

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スパイ・ゾルゲ(2003年 スパイ・ゾルゲ製作委員会)

2003年。夏川さんの中でなにかが変わったらしい、35才。
リアルタイムで見てみたかったとも思いますが、夏川さんが変わってゆくんだなあという後追い目線が出来るということもそれはそれで幸せなことです。夏川さんは昔っからとことんプロ意識の強い女優さんのようですから、変わったものが顕著に目に見えるわけはないんだろうけれど。自分で選んで楽しんでやることというのは、そうで無い事に比べて吸収するものも後に残るものも違ってくると思います。この映画は夏川さんに何を残したのかな。まあひとまず、見た私たちが何を感じるかのほうが大事だわね。


『スパイ・ゾルゲ』は篠田正浩のラスト・フィルムで3時間を超える長大作。見始めたら長いので心してかかるべきかと思います。
タイトルから想像するに、マスクオブゾロ的な(←?)フィクションかと思っていました。戦時中に実在したソ連軍のスパイのお話で、バリバリのノンフィクションです。満州事変あたりから太平洋戦争の終わりまで、ゾルゲとその仲間や当時の人々の様子などが描かれます。二・二六事件ってこんなだったのね、とか。学生時代に見ていたらもっと感動していたかもしれないな。歴史のお勉強をしてから見たほうがいいなこりゃ。夏川さんはこんなのもきっと、超勉強してから役に入るんだろうな。
ゾルゲ役のイアン・グレンがあんまりかっこよくないのでなんだか見るのがダルかった。3時間の長編で、ほぼ出ずっぱりなんだからもうちょっとキャスティング考えなさいよという感じ。まあジョニーデップとかですらかっこいいとは思ったことがない外国人オンチな私ですけども。
CGもびっくりするくらい安っぽいし、当時としては頑張ってたんだろうけど、新しいものを取り入れりゃあいいってもんじゃないですわな。CGは手段でしかないんだから、作品に悪影響を及ぼしちゃあダメ。


夏川さんは、もっくん演じるスパイ尾崎の奥様の英子役。もっくんとはこの後『87%』で共演することになります。ここですでに夫婦だったんかい、とつい思いました。
夏川さんはいちばん最初に出てきてあとはたまーにちょいちょい、3時間のうち5回くらい出てきます。映画が始まっていきなり夏川さんの声が聞けるので、オイシイといやあオイシイ。映画に対するテンションが格段に上がりますね、うん。
役柄の個性がはっきり出るほど出番があったわけではないのですが、東大出の新聞記者である夫を支える、よく気のつく上品な女性という印象。また、母でもあります。戦時中の昭和の話ですので、着物です。

そして夏川さんまた泣いてるけど。左目からひとつぶ涙をこぼして、口を尖らせて遺骨を見つめる顔がかわいいって、どんだけ笑。ちょっと子供のような、やり場の無い悔しさを込めた泣き。2003年は夫を亡くして泣くパターンが実に多いですね。
今回はうずくまって泣くその小さい背中が弱々しくてよかったです。「あ〜」って声を上げて泣く夏川さん、ん?笑ってるのか?と思う時があります。実際、誰かに声を上げて泣かれると普段聞かない声だったりして、けっこうドキッとするものですが、そんな感じ。子を持つ母というのはあんな風に泣くんだろうか。人によるんだろうけどさ。自分の母親があんな風に泣いたとしたら、ちょっと見てられない。だからこそ英子は一人きりで泣いていたのだろうけど。母親の裏側を見た気分。
あの後ちゃんと、子供を優しく抱きしめて一緒に悲しみを乗り越えたに違いない。そして強く生きて行ったのでしょう。


葉月里緒奈や小雪も出ていますが、悔しいけどこいつら存在感があるわあ。
いつもいつも他の女優に対してそんなことを言う私、な気もしますが夏川さんほど我を殺して女優やってる人っていないと思うんですよね。地味たるゆえんはこれからのテーマ軸になりそうです。


02sorge_main.jpgそして若干気になったのが、ネットサーフィンしていて見つけたこの画像。制作発表だかなんだか知らんけども、夏川さん、目閉じてる。顔は一番小さいけど。マスコミめ、写真は数えきれないほど撮っただろうに、こういうの1枚たりとも選ばないでほしいですよ。といいつつこんなとこで紹介するわたしも同罪。だってなんだかさりげなく置いてきぼりな感じが夏川クオリティじゃない?そう思うと愛しくてたまらんのです。




スパイ・ゾルゲ [DVD]スパイ・ゾルゲ [DVD]
(2003/11/21)
監督:篠田正浩
出演:イアン・グレン 本木雅弘 椎名桔平 上川隆也 宮城与徳 近衛文麿公爵 葉月里緒菜 篠田正浩 小雪 竹中直人 夏川結衣 大滝秀治 加藤治子 岩下志麻:近衛千代子 吹越満

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壬生義士伝がNHKでやるってさ

またBSですけど、電波電波〜。

『壬生義士伝』NHK-BShi 11月23日(日)21:00〜23:20


夏川さんは方言バージョンでちょいちょい出てきます。
アカデミー賞をナメまくったこの映画、なかなか面白いです。



『結婚できない男』再放送地域、羨ましいっす。
関東圏にもそのうち流れてくるでしょう。
夏川ブレイク再び、ですよ。


あうう、ばかうけ食いすぎた。
クリームチーズ味とか出てる、この冬。


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私たちが好きだったこと(1997年 東映)

この作品は私にしては珍しく、原作の小説から攻めてみることにしました。
原作者は宮本輝。『幻の光』がきっかけで何冊か読んではいましたが、うっとり系ノンフィクションという感じで、好きな作家さん。作品の中に出てくる情景の描き方がとってもキレイで、その場所に行ってみたくなったりします。この作品の中では、映画には出てこなかったけど与志が旅行に出かけた先の「高知県の竹林」が印象的でした。
マンガ脳な私なので、普段本を読む時はかなり時間がかかっちゃったりするんですが、この作品においては愛子=夏川さんという想像だけでサクサク読めました。そうでなくとも、たぶんこの作品はあまり難しいことは言ってこないので読みやすいです。

ストーリーは、偶然出会った男二人(岸谷五朗・寺脇康文)と女二人(夏川さん・鷲尾いさ子)がなぜか一緒に暮らし始めて、関わり合いを通じていろいろなことを感じていくといった、ありそうでねーだろうなお話。まあ設定の細かいところは気にせず、黙って入り込んだほうがいいかと思います。原作から入ると、映画では随分とはしょられたところも登場人物の深い背景的な部分も読み取れるので、感情移入できるという意味では楽だったかもしれない。


夏川さんが演じる大人しくて可愛くて、悩みを抱えていて守ってあげたくなる愛子の愛子っぷりにはなんの文句もありません(夏川信者)。
強いて言えば可愛すぎやしませんかってとこぐらい。愛子は随分とのっそり喋っていて、相変わらずそののっそり加減が私は好きだ、ツボだ。ちょっと地味っぽい感じを出す為にメガネとダッフルコートってのもどうなの?小道具に頼ってもあのテラ可愛いオーラは消えないですよ? 

当時夏川さんは28歳くらいだったと思われますが、どう見ても20代前半…というか少女のような純粋さ・あどけなさ。そして自信のなさみたいなものもかもし出していて、ねえそれは素なの?と問いかけたくなる。この子はこのパターンの役柄しか出来ないんじゃないか…って不安になるほどなんですが。これが青い鳥のちょっと前?なんでここからかほりに化けられるんだろう。もっと言えば、今現在の夏川さんのような幅の広い女優さんになるなんて当時からは想像つかない。

岸谷&寺脇コンビの空気感はすごくいいと思うんだけど、そこに夏川さんが絡むと、妙に納得いかないのはなぜだろう。夏川さんの演技が下手だとか、存在が負けているとは思わないけどこの時の夏川さんはどこかとっつきにくいというかあまり庶民性を感じない。岸谷五郎っていわゆる「一般人」を作り込まずに見せられるくらいの演技力を持っていて、だからこそ夏川さんが美しすぎて違和感を覚えるのかなと思う。要するに、つり合ってねえ!って思っちゃうのよ。
いつもながら夏川さんの相手役に対しては無条件にハードルが上がってしまう。ひいては髪型が気に入らないとか言い出す私です。五郎さん、あなたにはサラサラな前髪は似合わない。あなたはやっぱり角刈りですよ。その岸谷五朗演じる与志。私は原作からはキャラがつかみにくかったので、五朗さんよく作り上げたなあとは思ったけどうーん、イマイチな感じがする。もう少し愛子を支える純粋さとか透明感みたいなものを出せる人がよかったなあ。なんかあのスケベ顔がなあ。愛子がどうして与志を好きになったかっていう説得力を持たせないと、この映画は成立しないんだもん。


この映画、愛子がこれまた大胆に脱ぐんですよね。そのシーンをそんなに引っ張る必要性を全っ然感じないですけれど、でも強烈なパンチ打ってます。そりゃそうだよ、夏川さんめちゃくちゃキレイだもん。映画中盤、与志の「ごめんな」に対して愛子が微笑んで言う「あたしも」。これって男子卒倒な破壊力抜群のセリフなんじゃないでしょうか。


愛子がちょっと悪者みたいになるお話なのに、映画では全然許せてしまうのは、愛子に幸せになってもらいたいという与志の目線になれるからだと思います。というより与志がもうちょっと何とかしろよって、この作品のテーマに反することにはなれど、イラつく。

「人生って、こんな感じ」という予告編のキャッチでしたが、それ系のフレーズを聞くと『歩いても〜』に敵うものはないんじゃないかって思ってしまう。『歩いても〜』がそんな感じ100だとしたら、この映画は60くらい?まあ結末は人生って感じですけど。映画の作り方に時代を感じました。

原作の小説本には脚本の野沢尚の解説もついていて、お得です。「人生は、童話ではない」ってまさにそんな作品です。


私たちが好きだったこと私たちが好きだったこと
(2003/12/05)
監督:松岡錠司 脚本:野沢尚
出演:岸谷五朗 寺脇康文 夏川結衣 鷲尾いさ子

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私たちが好きだったこと (新潮文庫)私たちが好きだったこと (新潮文庫)
(1998/11)
宮本 輝

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陰陽師(2001年 東宝)

随分前にCSでやっていたのを録画して放置していたのをやっと見ました。
なんか大学のころ陰陽師ってやたら流行った記憶があります。
なにかといっちゃあ陰陽師陰陽師って、フザけていました。
まあ1度も見たことはなかったんですけど。

フィクション系の映画ですから、冷めた目で見ちゃえば終始笑えます。
ただ野村萬斎だけは異彩を放って、陰陽師ワールドに馴染んじゃってるからすごい。この人の為の作品とも言えるのではないかしら。伊藤英明のバカっぷりをはじめとして、真田広之すらちょっと浮いてるというのに。

夏川さんは、愛していた人に裏切られた祐姫(すけひめ)という役。おっ悪い役ですねって。その恨みの深さから、鬼に変身しちゃったりして、まあ大変。作品に入り込めばね、ああそんなに愛していたのに悲しいねーとかって泣けるんかもしれないけれど、やっぱちょっと笑えました。鬼の扮装が安っぽいし、頭にろうそく3本さしたりして、その格好で正気に戻ったりする様はもはや拷問?罰ゲーム?
でも死に様だけはとってもきれいだったので、丸く収まってよかったです。鬼になる前はきれいなお姫様で、「なおまささま」が言いにくそうな鼻声もかわいい。
最初の方に出てきて、ある程度ひっかきまわすぐらいの役です。

あっなに私のこのやる気のないレビュー笑。

夏川さんの経験値としては面白かったと思います。いいのも悪いのも必死にこなすのが夏川さんです。ちょっとキツめの役をやってるといたたまれなくて、おおよしよし大丈夫だよって言いたくなります。
悪いは悪いけどそっちかい、みたいな今回の役でしたが、いつか普通の悪女をやってほしいです。

この映画、他のキャストもなんか無駄に豪華ですが、友情出演かなにか…?
滝田洋二郎はのちの『壬生義士伝』の監督さんでもあります。祐姫がきっかけで、夏川さん再び呼ばれたってことでしょうか。リピート率いいです。
この監督の作品経歴はちょっと変わってるっつうか。掘り下げる気はありませんが。


陰陽師陰陽師
(2002/05/21)
監督:滝田洋二郎 
脚本 : 福田靖 夢枕獏 江良至
出演: 野村萬斎 伊藤英明 今井絵理子 夏川結衣 宝生舞 矢島健一 石丸謙二郎 石井愃一 蛍雪次朗

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座頭市(2003年 松竹)

これって民放で何回もやってるよねえ。
いつも流し見ていて、はじめてちゃんと見たかもしれない。
夏川さんは最初のほうで出てくるから私は見ているはずなのに、またしても「出てたの?」状態。ここまでスルーするとは面白いわ。
自分がそう思ってしまっていたから、どうも夏川さんは認知度が広がり難い役ばかりやってんじゃないかって心配になります。
その為だけに女優やってるわけじゃないとは思うけど、今でこそ安定した地位にいるから大してヤキモキせずに済むけれど、やっぱりちょっと心配。

どんな役かって、浅野忠信の妻おしのを演じてます。かよわくて線の細い、病弱な美人で、まあハマってるんですけど。作品中唯一の癒し系キャラでしょうか。出番もそこそこにポツンポツンと登場。
壬生義士伝と若干かぶる…。また泣きの演技が美しいです。
時代劇はやっぱり男がカッコイイことになってしまうからなあ、あんま面白くない。そして贅沢なことを言えば私は夏川さんのカツラにいまいちフラグが立たない。日本人女性として上品な色気を持っている夏川さんですから、島田(っていうの?)とか、着物とかは最強に着こなしちゃうんですけどね。ええすいません。

作品の感想は、人それぞれ好き嫌いが別れるんじゃないかと思います。私は、思ったよりまとまっててそんなに見るのは苦ではなかったです。かといってすごく面白いまではいかないですが。
ビートたけしみたいな天才系の人の頭の中ってどうなってるんだろうって思いますが、映画にはものすごく真面目な姿勢が見えると思います。スピード感ある殺陣とか、ダンスとか、時代劇への新しい要素は感じるけれども決して遊びすぎてはない感じがします。
どうしてここに夏川さんがからんだのかなあってちょっと不思議。たけしに目をつけられたんだとしたらちょっとウレシイかもしんない。

若き日の早乙女太一くんが出ているのも自分的にポイント。


座頭市 <北野武監督作品>座頭市 <北野武監督作品>
(2004/03/11)
監督・脚本・編集:北野武
出演:ビートたけし 浅野忠信 夏川結衣 大楠道代 大家由祐子 橘大五郎

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壬生義士伝(2003年 松竹)

この作品は、劇場で見てました。
中井貴一と佐藤浩市のかっこよさに惹かれて観にいったんですが、改めてこの二人の安定感は素晴らしいと思いました。演技を演技と思わせず、その時代に生きた人そのままに見えます。それはおそらく夏川さんも似たタイプ。だって結構いい役なのに、作品に溶け込み過ぎでやっぱり覚えてない。

幕末に生きた武士のお話です。すべては家族の為に、儀を尽くして戦ってなお必死に生きようとした美し過ぎる武士、中井貴一演じる吉村貫一郎。夏川さんはその妻であるしづを演じています。町娘のような格好をしてコロッコロ笑う姿は、けなげでかわいらしいです。この人のために吉村は生きたんだなあって素直に思える、かなりオイシイ役。ただ幸せそうな場面ってほとんどなくて、良妻っぷりをアピールする印象的な場面といえば、夫のために自殺しようとしたりとか泣いたりとか、そんなのばっか。夏川さんの泣きの演技ってかなりイケてるほうだと思いますが、叫ばれたりすると本当に悲痛な感じがしてちょっとドキドキします。

でもこういった役は時代物にはありがちな女性像って感じもします。この時代って男性社会で、女性の個性なんて表に出るものではないだろうし、甲斐甲斐しくて大人しくてきれいな顔をしていればいいみたいな風があるような。最近の藤沢周平+山田洋次コンビの映画もそうですが、こういうのに出てくる「いい妻」っていうのは皆似てしまう気がします。だからまあちょっとつまらんといえばつまらんかも。だから映画を観た当時、夏川結衣っていう人を知らなかったから、作品の中に存在する人物として素直に見すぎてそのまま印象に残らなかったのかな。完全に主役は吉村とか新撰組とかだし、男達は超かっこいいもの。影で生きていた女達にスポットライトを当てるには、大奥とかになってしまう。
この作品では中谷美紀も佐藤浩市演じる斉藤一の妻として出演しています。そちらはちょっと元遊女っぽい役で、いい女なんだけど上品にはしゃいだりしていて、見ていて面白いです。

夏川さんはハマリ役すぎたのかなあ。
でも、桃屋メガネの夏川さんとかも見れます。別に私はメガネ好きじゃあないけれど、それをはずした時に可愛さ200%になるのがいいです。

この作品は2003年の日本アカデミー賞で最優秀作品賞に選ばれています。いいものに参加出来てよかったですねえ。2003年はもしかして今年並に夏川さん祭りな年だったんじゃないですか。

壬生義士伝壬生義士伝
(2008/01/30)
監督:滝田洋二郎 脚本:中島丈博
出演:中井貴一 三宅裕司 村田雄浩 夏川結衣 中谷美紀 佐藤浩市

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罠 THE TRAP ― 私立探偵 濱マイク シリーズ 第三弾 (1996年)

先日『GONIN2』を観て、1996年〜あたりは夏川結衣ビジュアル黄金期だなと思いました。黄金期とか言ってしまうと誤解を生みそうですが、夏川さんが「青い鳥の町村かほり」を彷彿とさせる時期について、私が勝手にそう呼んでいるだけです。

だってこの時期の夏川さんには圧倒的な破壊力があります。演技ももちろん好きなんだけど、まずその美しさに目を奪われて、なにも言えなくなる。今でこそ夏川さんは彼女自身の人間性も見えるようないい顔になってきて、経験を裏打ちさせる演技力もあり、私はそこにハマったわけなんだけれど、その過程を経て思い入れを持ってこの時期の夏川さんを見ると、本当に参ってしまいます。
逆に、この当時リアルタイムで夏川さんをちゃんと観ていたとしたら、きれいな人だなくらいにしか思わなかったかもしれない。いや、やっぱりまいっちゃうかもしれないけど笑。

その流れで、最強な夏川結衣がもっと観たいぞ!と期待を込めて『罠 』購入。

まずこの作品のパッケージを見たら、え、サイコスリラー?コメディじゃないの?
だってこれタイトルパクリじゃないですか。てっきりコロンボ≠古畑くらいなのかと。
私はホラー映画がものすごく苦手で、せっかくの主演映画『死国』に手が出せずに立ち往生しているというのに。
まあサイコスリラー程度なら怖くはないだろ(っていうかサイコスリラーってなに?)と誘惑に耐えきれず、今見始めたら何時に終わるんだよっていうオネムな時間にDVDセット。

見始めて数分で夏川さん登場。ヒロインだもんね!
ビジュアル黄金期…まであと一歩なところでした。まゆげの形がちょっと丸くて太め。
私の好きなまゆげはもうちょっとこうキリリとしたやつで、って時代だからしょうがないか。夏川さんの役どころは、マイクの恋人のクリスチャン。柔らかい雰囲気で少し幼い印象でした。
そして聴覚障害かなにかでしょうか、一言も言葉を発しない役でした。ぎゃふん。
その分笑顔いっぱいで表現する様はたまらなくカワイイんですけどね。マイクの恋人役ってところは何かとても嬉しいし。でも終始喋らないのか、もしかして。

そしてやっぱ、この映画ちょっとコワい!映像表現も原色を使ったスピード感のある心理描写がシュールというか、ギクリとしてしまう。オバケとかじゃなくてリアルに怖いからもしかして死国よりタチが悪いなこりゃ。
永瀬正敏演じるマイクの明るさに要所要所救われるものの、やっぱりコワイので開始35分にてギブ。
なんだかすべての要素に萎えてしまった。続きはまたこんど、日曜のお昼くらいに見よう…。


で、後日です。続きを見ました。昼間だったらなんとかいけたー。
映画としては、スピード感があってスリルもあってかっこよくて、永瀬正敏の二役がかなり上手いもんだから、それだけでも楽しめると思います。ストーリーはさほど難しくもないです。


夏川さんは、やっぱりとってもかわいかった。心が優しくてちょっともろそうな女の子を嫌味なく演じています。この役、割と素でやってるんじゃない?ってくらいハマっているんだけど、ちょっと地味なので夏川結衣として強く印象に残るものではないかもしれないです。カメレオン女優ってこういう時使うのか。あんまり褒め言葉じゃない気がする笑。

山口智子がちょっと猟奇的なアブない役なんですが、そこから夏川さんにパっと場面が変わるとそりゃもう風が吹いたように自然と癒されます。例えばこの山口智子の役を当時の夏川さんが出来たかといえば、ちょっと想像できない。その辺の図太さみたいなものをあまり感じさせないというか。『夜がまた来る』までやっといてそれも変な話ですが、悪いことが出来なさそうな感じはすごくします。今の夏川さんだったらきっとやってくれることでしょう。悪女やりたいって言ってたしあまりフィクション的な役どころってなかった気がするんで、悪い役カモン。

夏川さんが言葉を発したのは本当にちょびっとでした。それがアフレコなんだろうけど、映像にうまく乗ってない気がします。夏川さんの唯一のセリフのシーンなんだから目立つわけだし、編集にはもうちょっと気を使って頂きたかった。
いつもの独特の棒読み調は夏川さんから直接聞かなければその魅力は活きないのだなあーとぼんやり発見。夏川さんのあのセリフ回しは大好きです。一見棒読みのようだけど下手とは思わせず、妙に愛着が湧く感じ。あの技が使えるのは夏川さんだけだもの。

他のシーンではすべて表情としぐさで表現しなければいけない役でした。でもマイクのことをキリッと見つめるところとか、この人は本当に目で演技出来ちゃう人だよなあと思います。マイクとの電話を切ったあとの涙目がウルウルで、もうかわいくってお気に入りです。

でもこれは作品自体が好みじゃないので、レンタルレベルだったな。近所のビデオ屋にはありませんでした。何度も見直したらまた印象が違ってきそうです。
特典映像は予告編のみ。チャプターリストくらい作ってくれてもいいのに不便だわ。


罠 THE TRAP ― 私立探偵 濱マイク シリーズ 第三弾罠 THE TRAP ― 私立探偵 濱マイク シリーズ 第三弾
(2002/08/07)
永瀬正敏

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脚本・監督:林海象
出演:永瀬正敏 夏川結衣 山口智子 杉本哲太 黒沢あすか 杉本彩 喜多嶋舞 利重剛 小日向文世 佐野史郎
配給 : エース・ピクチャーズ



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GONIN2(1996年松竹)

歩いても〜の予習用になぜか選んでみた空気を読まないこの1本。
夏川さん、なんでまた出てるの orz っていう石井隆監督作品パート2です。
ツタヤに置いてある事自体に感激(?)して、思わずレンタル。
どんなもんかなと冷めた目で見始めたんですけれど、これはちょっとやられたかも。

まず夏川さんのビジュアル。『青い鳥』の1年前の作品だから、ほぼ町村かほりが出来上がっている!っていうとこでテンションが上がりました。
ツヤツヤの黒髪と、チェックのミニスカートに黒いタイツ。
ラストのシーンでのパンツスーツも足の細さと長さが際立つ。
ライティングが割と明るめに設定されていて、なおかつ夏川さんのアップもばんばん撮ってくれてますから、夏川さんお得意のじーっと見つめるあの綺麗な目に吸い込まれそうになるのを何度ふんばった事か。

キャストの記載順では5番目だったので出番はさして期待していなかったのに、割と早い段階で登場して、かなりコンスタントに出番があって、予想外に夏川さんは大活躍。はしゃいだり泣いたり踊ったりやたら怖がったり。何もしていなくても、いい顔いっぱいしています。
天真爛漫で人なつっこくて、ぎすぎすした映画の中に安心感を与える役柄で、余貴美子になついてる感じとか、子犬のよう。

この頃発声を少し変えたのか、特に鼻声が際立ってる感じがするんだけど、あの声で言う「やべっ」とかが妙に可愛かったりする。(かわいい子がごくたまに発する男言葉っていうのはかわいいもので、それを多様に真似して間違った方向へ行った事があるような。)「あ、スイマセンッ」って死体に向かって謝るところとかちょっと笑えるし、コメディエンヌの片鱗を見せています。
割と女の子同士でキャッキャしているシーンが多いんですが、普段そんなテンションじゃなさそうなだけに、愛おしく思えてたまらん。名前を呼び捨てにするのとか、結構いいなあって。『無理恋』の砂羽さんとのかけあいなんかとはまたちょっと違っていて、キャーキャー言ってる夏川さんが面白いです。
余貴美子とのかけあいも見応えあります。宝石店から逃げ出す時のアイコンタクト、息が合いすぎ。特にお気に入りなのはダンスのシーンでの表情。ベテラン女優を相手にしてあの顔が出来るとは、夏川さん本当に小心者なの?って。

今まで、余貴美子と夏川さんって、ちょっと似ているところがあるなあ、どうしたもんかなあと思ってたんですが、覆りました。なんていうか、迫力が違う。年が一回り近く離れているせいもあるけれど、余貴美子のゴツさと夏川さんの線の細さはまるで似つかない。夏川さんにそういう役柄、やれと言えばやってくれそうだけど、個人的な趣味としてはあんまり見たくないかも。

石井作品とはいえ『夜がまた来る』よりはよっぽどいいです。映画のストーリーも、つっこみどころは多々ありつつも割と成り立っているし、あんまり脱いでないし。
バイオレンスなチャーリーズエンジェルと言ってしまえばそんな気もしなくはない。
5人とか言ってるけど活躍するのはほぼ3人だし。(その3人に夏川さんはいる)
大竹しのぶなんか存在の意味がわからない笑。

今の夏川さんがいるからこそ、安心して見られる作品です。
当時、こういう役柄をこなす女優だったわけですよね。よくここから世間を震撼させたあの町村かほりを作り出したものだなあと思います。
ものすごく度胸の据わった女優さんなんだろうな。
泣けてくるよ。

ところで桔平はどこに出ていたんだろう。


GONIN2GONIN2
(2007/03/28)
監督・脚本:石井隆 製作:奥山和由 プロデューサー:室岡信明
出演:緒形拳 大竹しのぶ 余貴美子 喜多嶋舞 夏川結衣 西山由海 松岡俊介 片岡礼子 山口祥行 永島敏行 鶴見辰吾 左とん平 多岐川裕美 飯島大介 寺島進 阿部雅彦 速水典子  竹中直人 椎名桔平 寺田農
配給 : 松竹

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空がこんなに青いわけがない(1993年 アルゴ・ピクチャーズ)

言わずと知れた夏川さんの映画初出演作品。
OCNの番組で夏川さんはこの作品について、「申し訳ないと思う」と言ってました。「何も出来ない時に使ってくれて、何も出来ないまま終わってしまった」と。

「何も知らない」ならわかるけど、「何も出来ない」ってのは違うと思うよ。
映画を見ればわかります。淡々とした内容の映画の中に、一人ものすごい存在感を発揮していて、それこそ新人女優にしかできない役割を果たしているんじゃないかな。でもたとえ申し訳ないと思っていたとしても、そこでくさらずに糧に出来る人ってかっこいいです。

夏川さんは三浦友和演じるサラリーマンの不倫相手のOL青木を演じています。
三浦友和の映画を初めてちゃんと見たけれど、この人の、とぼけたサラリーマンの哀愁の漂わせ方が上手い。夏川さんの演技がそれとは対照的で、いいバランスなのかなと。ふっと笑ってしまうシーンがいくつもありました。三浦友和とは事務所でいま一緒ですが、移籍したのはそんな繋がりもあってのことかしら。

それにしても1993年って、こんなに昔なの?って思っちゃうほどの夏川さんの様子。
若いっていうより、古い…。何も言われずに見たら夏川さんだってわからないかも。声も妙に低くて、発声がカンペキじゃない気がします。ボディコン(?)みたいなの着てるんだけど、スタイルの良さは秀逸。冒頭でかなりの距離をダッシュするんですが、足、速っ。ボディコン(?)とおそらくヒールで、よくあそこまで走れるもんだなあ。

イッちゃってるOL役っていうのは聞いていたけれど、思ったよりは大丈夫でした。といいつつああいう感じって監督の趣味というか、こういうふうに見せたら面白いんじゃね?っていうような狙ってる感があって、それが笑えればばいいんだけど、これは惜しいところで痛いかな。歩き方も、何回も何回もやり直しをさせられたと言ってましたし、監督の独りよがりな感じが若干出てますよ。できちゃう夏川さんもすごいけど。三浦友和を睨みつけるような目つきをちょいちょいしますが、ああいう顔が出来るのは夏川さんならではでしょう。

どんなに汚いことををやらせても汚く見えない人(By三谷幸喜)ってのがいるらしいんですが、夏川さんは汚く見えても、それを次に引きずらない妙な潔さがある人だと思います。作品として多くの人に見せる以上、汚く見えないことは大事だけれど、汚く見えないってことはちょっと嘘もあるってことだと思うから。


夏川さんの「たたいてたたいて休んで休んで〜」っていうのが耳に残ります。
あれ、カスタネットおじさん?(知らないんだけど。)



空がこんなに青いわけがない空がこんなに青いわけがない
(2001/12/21)
監督:柄本明
出演:三浦友和 夏川結衣 岸本加世子 久我美子
配給 : 配給 : アルゴ・ピクチャーズ

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そういえば、渡辺えりさん(改名したらしい)も出ていたのがツボでした。

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花よりもなほ(2006年 松竹)

是枝裕和監督作品。夏川さんは『DISTANCE』に続く是枝作品2作目の出演。

バリバリのコメディなのかと思いきや、くすっと笑えて、人間関係の温かさをゆっくりと表してゆくほのぼのした作品でした。
是枝さんはこういうのも撮れるんだねえ。
岡田くんがちょっと、かっこよすぎてムカつきます笑。

さて夏川さんの役どころは、岡田くんの住む長屋のケチな大家さんに買われて嫁いでくる遊郭の女、です。また、長屋に住む加瀬亮演じるアウトローな浪人さんの心のオアシスともなる役どころです。とても色っぽいけれど、やっぱり夏川さんなので清潔感もあります。白塗りメイクのせいかちょっと顔がふっくらして見えて、童顔に磨きもかかってますし。
映画もだいぶ後半になったところで登場します。もはや夏川待ち状態でした。

でもでもやっと出て来た夏川さんの衝撃的(?)なセリフがこちら

「いい?覚えときなさい。あんたがこの長屋を出て行く時は、
今よりもっと不幸になる時だから。」

ドS夏川だっ。

このセリフ、女同士の言い争いで、相手(田畑智子←勝ち目なし)に対してなんの根拠もなく浴びせる言葉なんです。コワイヨー。
でも言葉だけ取ってみれば、現状の幸せに気がつくことも大事だよってことが言いたいんでしょうかね。身にしみます。

このシーンを見て、もしかして夏川さんて、悪役にはなりきれない人なのかなと思いました。というか、もう私の目線が「この人は絶対いい人だ」っていうものに確定しちゃってるからなあ。夏川作品を全部見ていないので、悪ーい役とかあったかもしれませんけれど、無理があるって思っちゃうかもなあ。
今回は悪役ではなくて、苦労して生きてきたせいで言葉は攻撃的になっちゃうけれど心根はいい女っていう役なんだと思います。それであればもうバッチリでしょう、バッチリ。

あと、着物の裾をまくりあげて、ナマ足ナマ膝を出すあたりはとってもわざとらしい演出だけれど、超綺麗です。

出番はちょっと少なくて残念。


花よりもなほ 通常版花よりもなほ 通常版
(2006/11/24)
原案・脚本・監督:是枝裕和
岡田准一 宮沢りえ 古田新太 浅野忠信 田畑智子 加瀬亮 國村隼 夏川結衣 木村祐一 上島竜兵 千原靖史 平泉成 寺島進 石橋蓮司 原田芳雄 香川照之
配給:松竹

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DISTANCE(2001年 DISTANCE製作委員会)

夏川さん初参加の是枝監督作品。

是枝さんが上手いのか、夏川さんが上手いのか。
ニワトリ卵論でも始まりそうな作品です。
両者とも最高、なんでしょうね。

ドキュメンタリータッチで描かれている社会派ドラマな作品。
映像の見せ方とか、登場人物のセリフの言い回しとか、上手すぎなんです。
浅野忠信とかもうセリフがボソボソすぎて、もはや何言ってるかわかんないんだけど、それで成立しちゃってる。是枝監督の引き出しの多さはすごいなって思う。

これだけ夏川結衣目当てで見ているのに、夏川さんが作品の中に溶け込んでしまうんですよ。普通に作品を楽しめました。女優だなあ、この人…。。色々考えているんだろうな。
主な登場人物5人の主観がテンポ良く切り替わってゆくので、夏川さんの出番はそこそこあります。高速でおにぎり握ったりもします。

気になると言えば伊勢谷友介の、「見せ方」を意識した演技が鼻につく。夏川さんと比べればなおさら。あのうざったい感じも狙ってるのかしら?
ARATAくんって名前はかっこいいけど顔は地味ですな。

パッケージはこれもいいけど(夏川さんがいるから)
DISTANCE

作品的にはこっちのが合ってるかも

DISTANCE(ディスタンス)DISTANCE(ディスタンス)
(2002/06/25)
監督: 是枝裕和
出演: ARATA 伊勢谷友介 寺島進 夏川結衣 浅野忠信
配給 : DISTANCE製作委員会

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≫ EDIT

卒業 (2003年東宝)

内山理名の初主演映画。
夏川さんは、堤真一演じる大学教授の恋人役です。
出番はパラパラとあります。
内山理名&堤真一のダラダラした空気の読み合いのシーンが主で、たまに夏川さんが出て来ます。

どうもこういったゆっくり進む映画は苦手なので、早送りボタンについ手がいってたんですが、ぐぐっとがまんしました。
激しい音楽や台詞を使わずに、雰囲気を読ませる作品ってけっこうありますが、これは完全に考えすぎて失敗してるパターンです。
見ていてイライラするんじゃ仕方ない。
それこそ夏川さんが数回出演している是枝監督の作品は、うまいなあと素直に思えます。「幻の光」なんかその際たるもので、無声映画みたいだけれど、風景の切り方とか強烈に印象に残ってます。

ストーリーは、優柔不断な男が天真爛漫な女子大生との関わりを通して本当に大切な存在に気づき、それまでのんびりしていたくせに最後は恋人のお見合いをぶちこわすために猛ダッシュ。ことあるごとにバケツをひっくり返したように雨をふらせ、高級そうなコートがいくつも駄目になってゆく映画です。

この「天真爛漫な女子大生との関わり」の描き方が雑。この二人は実は親子なんですが、それは内山さんだけがわかっていて、久しぶりに会った父親に「デートしよっ」とか言って積極的にアプローチします。堤真一は娘だと知らずに女子大生に振り回され、内山さんの母親でもある昔の恋人の事を愚痴っちゃったりしちゃう訳です。堤さん本人は夏川さん一筋なんだけど、過去の傷が邪魔をして結婚には踏み切れない。そこをえいっと背中を押して上げるのが内山さん。このえいっの部分が結局どこだったのよっていうと、どこだったんだろう。結局は内山さんが夏川さんにさりげなく助言した事で、夏川さんが恋人を許してあげる気になった、という部分な気がします。堤さんに対してはさほど何も伝わってないんじゃね?と。だって随分と身勝手な感じでしたよ。それでも堤さんは最後に内山さんに「ありがとう」と言います。な、何が!?目には見えぬ親子愛ってとこでしょうか。深い意味があるとか言いますけど、それって娘と観客が知ってるだけで、なんだかなあー。堤さんがピエロ的になってますがな。
でも「あなた誰よ!」「違うんです、誤解なんです!」的な、三角関係なかんじがなかった点はよかったと思います。内山さんのさりげないサポートがさりげなさすぎて意味わかんなくなっちゃったとゆう。
だからですね、主演 堤真一 夏川結衣 だったら許せていたかもしれない。物語の本筋を二人の恋愛にして、それを助ける不思議な少女。内山さんはエンドロールの最後にでてくるぐらいで丁度よかったでしょう。

とにかく内山理名の上目遣いとか、マスカラとかが気になってしまって。
その表情は、お父さんを見る目じゃなくない?っていうような演技。スクリーンの前の男性ファンを意識してるんじゃないすか、と女子としては思っちゃいますけど。

内山さんへの文句は置いといてですね。

夏川さんの役は、煮え切らない・すべてにおいてのろのろした恋人のことをよく理解してあげて、「大丈夫よ」とおおらかに包み込んであげる、しっかりしたもの静かな大人の女性の役です。恋人のことから、少し迷いを持っていたりもします。
優しい表情とか、言葉とか、怒っている様も、悲しげな様もきっちりと表現しています。
夏川さん当時35才でしょうか。白いタートルネックのセーターもよく似合ってました。あれってスタイル良くないとほんともったりしちゃうんですよね。コートもさっそうと着こなして、本当かっこいいです。
夏川さんは、ちょっと寂しそうな表情とか、憂いのある表情がほんとうまいなーと思います。大げさではないから、無理矢理同情を引く演技にはならない。自然とそのシーンを切ないものにしてくれるんです。「もういい。」って言った時とか、観客ではなくて、恋人に向かって伝えようとしているもの。で、またスカッと笑ってくれたときのそのギャップでやられちゃうんですねー。夏川さんの、笑ってうつむく仕草ってけっこうよく見ますけど、かわいいなあくそう、と思います。
劇中で使われている、「恋人の部屋の写真」は夏川さん本人が撮りおろしてるそうです。ライカっぽいカメラで撮ってる設定なのに実際は写ルンですで撮ってるんだって。何故?本当の恋人気分で撮っているから、写真にストーリー性があってとってもいい出来だったそうで。

この作品では『周りがだめであればあるほど夏川さんの存在が際立つ法則』が成立してます。ありがとう内山さん。
作品が今イチなのは経歴としてもったいないなあと思うけれど。
堤真一に関しては、安心して見ることができます。
内山さんのおかげで繰り返して見る気はしないんですけど、堤真一に対してばかばか夏川さんを泣かせるな、早く行けこの!と思いっきり思わせてくれる映画です。

夏川さんの出番が待ち遠しくて、映画自体を真剣に見る気がしないのは弊害です。でもこの映画は内山さん推しなんですよねきっと。演技派女優へのステップとして、堤&夏川の安定組に支えてもらったってことで。お互い様ですよ。ステップアップしたかは知りません。とりあえず、夏川さんはなんにも悪くない。

DVDには内山さんのオーディオコメンタリーもついてますし、内山ファンは買いなんじゃないのー。


卒業卒業
(2003/09/26)
監督:長澤雅彦 脚本:三澤慶子 長澤雅彦 長谷川康夫
出演者:内山理名 堤真一 夏川結衣 石井正則 望月理恵 谷啓
配給:東宝

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